埼玉森林インストラクター会Forest Instructor Saitama

研修報告

2017年3月12日
埼玉森林インストラクター会研修会
土壌研修
報告・飯塚 明

3月12日、久々に埼玉インストラクター会の森づくりに参加しました。 自宅秩父よりまだ残雪の定峰峠を超えて、9時ときがわ町のせせらぎホールに集合。 全部で13名の参加だそうで、暖かな雰囲気で車に同乗させて頂き現地へ10分程で到着。 はじめウッドデッキを作る材木を運んだり、キノコのコマ打ちをしたりしました。 コナラ、タブ、アカメガシワのホダ木にキノコ3種の菌を打ち込みました。 電動ドリルや、駒打ち用のカナヅチを握りしめ8.5ミリの穴を開け、駒(菌)を打ち込みます。 500個の駒の入った袋が1500円で地方のホームセンターで売っているそうです。1年半寝かせて来年の秋の収穫が楽しみです。駒打ち初体験でした!
11時より「土壌研修」でヒノキ林の斜面に掘った大きな四角い穴に集合、土の層が見えます。 講師は森林インストラクターの仲間で「土壌」専門家の森永直也さんです。まず、「森林土壌の分類体系」です。 土の種類は気候や、火山など他要因で成立する。 そのうち日本の土の71%は「褐色森林土 B」で、このインストラクターの森のヒノキ林も「褐色森林土 B」でした。 次に実物の土の層を見て、「土壌断面層位の模式図」の学習です。 土の層のでき方は植生とも関連してとても大切なことだと、詳しく丁寧に説明してもらいました。 たとえば、落葉を含むAo層があるのが健全な土だが、ここはヒノキ造林地では健全な土ではなくなっている理由の説明がありました。 「関東ローム層とは何か」などいろいろ質問がでて、良い研修会でした。 (私には知識理解が充分なくて申し訳なかったですが、「土壌」のことを理論的に考える良い機会でした。)最 後に講師より大切なことは、「土は固形物だけではなく、他の要素が半分以上含まれる」「それは水と空気でそこで生物が命を育む土台だ。」 と聞きました。なるほど、と思いました。
昼食は高杉さんが豚汁をみんなの分用意してくれて温かく美味しく頂きました。 午後は、イタヤカエデの樹液採取の状況を見たり、森に作っているウッドデッキの杭打ち(一級建築士の方もいるそうです。)を見たり、 駒打ちの残りをしたりして、最後に黛会長がユリワサビの花を見せてくれました。2時には解散でした。ありがとうございました。