研修報告
2015年3月16日
埼玉森林インストラクター会現地研修会
真鶴海岸植生の視察研修会
報告・桂幸一
今回の研修は埼玉を離れ、神奈川県の真鶴半島で海岸林の観察研修が行われた。 真鶴駅10時集合に集まったのは5人、インフルエンザや花粉症で不参加となった人がいて少人数となった。 真鶴駅からバスで中川一政美術館下車、ここから徒歩で森林浴遊歩道、番場浦遊歩道、潮騒遊歩道を通り半島先端のケープ真鶴まで、約3時間の行程だった。
真鶴半島の樹林は、江戸時代は小田原藩、明治以降は皇室、戦後は神奈川県が保護管理していたため、クロマツ、クスノキ、スダジイの大木が茂り、照葉樹林を形成していた。 林床にはヤナギイチゴ、オオアリドオシ、オオバグミ、アオキ、フウトウカズラ、シロダモ、ヤブニッケイ、トベラや多くのシダ類が見られた。 海岸に降りると、ハマユウ、ハマダイコン(花)、ハマエンドウ(花)、ハマカンゾウ、ツルナなどが見られ、雨に降られなければ海洋生物の観察もできたと思う。 埼玉県では見られない樹種の構成や、海岸でしか見られない種もあり有意義な研修であったと思う。 岬先端のケープ真鶴では町営の遠藤貝類博物館(入場料300円)を併設しているので、興味のある人は見学もできる。
午前中は曇りで午後から雨の予報だったが、予報どおり13時頃からポツポツと降り出し、やがて本降りになったため、ケープ真鶴からバスで真鶴駅まで戻り解散となった。 |