研修報告
2015年1月18日
埼玉森林インストラクター会現地研修会
冬の狭山丘陵研修会
報告・久保雅春
■場所:狭山丘陵「さいたま緑の森の博物館」
■参加者:総勢13名(星野会長、黛副会長、齋藤副会長、二宮靖男さん、佐々木さん、高杉さん、沖本さん、中村和夫さん、木口さん、土金さん、桂さん、佐藤善二さん、久保)
■天候:快晴。午前中は寒い。スタート時、水鳥の池の表面に氷が張っていました。また、雑木林広場へ登る登山道には霜柱が立っていました。
■内容及び講師:さいたま緑の森の博物館は湿地、池、森、田圃、神社、寺、それに伴う社寺林など変化に富んだコース。 日本森林インストラクター協会選定日本の森100の一つ。また、講師としましては、冬の樹木の担当は二宮靖男さん、野鳥観察の担当は黛副会長。 多様な自然と充実したガイドとなり、楽しい、飽きることのない自然観察会になりました。講師のお二方、楽しいガイドどうも有難うございました。
■コースと時間とトピックス
(1)コースと時間
1.スタート 案内所(9時15分⇒9時30分)→2.水鳥の池→3.大谷戸湿地→4.雑木林広場手前の尾根(10時15分⇒10時20分)→5.雑木林広場(10時25分⇒10時30分)→6.村社出雲祝神社(11時15分⇒11時30分)→7.西久保観音堂(11時35分⇒11時40分)→8.西久保湿地のWCの所(昼食11時45分⇒12時45分)→9.疎林広場(13時10分⇒13時15分)→10.都稲荷神社(13時15分通過)→11.展望広場(13時30分⇒13時40分)→12.ゴール 案内所(13時40分⇒13時50分)
(2)トピックス
1.案内所:いきなり、上空にオオタカが飛来。青空とのコンストラストが抜群。また、出だしで、クサギの葉痕を観察。二宮さんより、形状が総入れ歯との説明を頂きました。
3.大谷戸湿地:進行方向に向かって右側にヨシが群生、左側にオギが群生。
4.雑木林広場手前の尾根:沖本さん(サポータークラブにも所属)より萌芽更新、植林について説明を頂きました。コナラが多く、クヌギが少ないとのことです。
5.雑木林広場:休憩。エゴノキの冬芽を観察。エゴノキのタネはヤマガラの好物。
6.村社出雲祝神社:約2000年前に創建。オガタマノキ(常陸宮様のお印、アゲハチョウの食草)、重闢茶場碑、縁結びの木(アオハダ)、ちちイチョウ(気根を沢山垂らす)を観察及び見学。
7.西久保観音堂:728年行基が堂を開く。カヤノキ(樹齢1000年)を観察。
8.西久保湿地のWCの所:昼食タイム。前の田圃にモズが降り、餌を探す。黛福会長より、野鳥の生態と森づくりについて説明を頂きました。イネ科の草本が日本にも多いのは、渡り鳥の付着散布によるとのことでした。
11.展望広場:休憩。カシラダカを観察。
12.案内所:ゴール、案内所の展示物を見学。
■観察した植物
クサギ、クヌギ(虫こぶ、クヌギエダイガタマフシ)、ヨシ、オギ、ゴンズイ、ムラサシキブ(冬芽は裸芽、葉の形状が見える)、コナラ、ヤマザクラ、ヤマノイモ(種)、 マユミ、アカシデ、アオハダ、リョウブ(冬芽は陣笠、枝ぶりはシカの角)、アズマネザサ、サルナシ(実がなり、試食)、アジサイ、カラスウリ(実の中が食べられ空)、 ソシンロウバイ(芳香)、ツバキ、サカキ、オガタマノキ、シラガシ、イチョウ、カヤ、ウワミズザクラ、イロハモミジ、ハンノキ、 ヤマコウバシ、アカガシ、マンリョウ、アカメガシワ(冬芽は裸芽、葉の形状が見える)、エノキ、モッコク、ウメ、イボタ、スモモなど
■観察した野鳥(26種)
シジュウガラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、シメ、エナガ、アオジ、ホオジロ、カシラダカ、モズ、ジョウビタキ、 ルリビタキ、セグロセキレイ、ムクドリ、ヒヨドリ、キジバト、カケス、オナガ、ツグミ、シロハラ、コゲラ、ハシブトカラス、オオタカ、ウソ、アカゲラ、ハシボソカラス |