埼玉森林インストラクター会
植生

 埼玉県の年平均気温は14゜c、年平均降水量は1,170mmですが、標高が0m近くから2,500m近くまで達するため、暖温帯から亜高山帯までの多様な森林帯が分布しています。


 標高0〜350m付近までは暖温帯となり、シラカシやアラカシを中心とした照葉樹林が潜在自然植生となっています。しかし、人為的な圧力などにより、照葉樹林は社寺林などにわずかに見られるのみで、現在ではクリやコナラを中心とする落葉広葉樹林、いわゆる武蔵野の雑木林が多く見られます。
 標高350〜650m付近では中間温帯となり、尾根ではモミ、ツガ、山腹から谷にかけてはケヤキ、シデ類などが潜在植生といわれていますが、現在ではスギ、ヒノキなどの人工林が多く見られます。
 標高650〜1,600mまでは冷温帯ですが、冬季、雪が少ないなど太平洋側に位置するため、ブナの純林は少なく、イヌブナやミズナラ、カエデ類からなる落葉広葉樹林が潜在自然植生となっています。この地帯でも標高が1,000以下ではスギ、ヒノキの人工林が多く見られます。
 標高1,600m以上は亜高山帯となり、下部ではコメツガ林、上部ではシラビソ林が優占しています。この地帯は人為的な圧力が少ないため、現在でも奥秩父を中心に亜高山帯針葉樹林の天然林が多く残されています。


コナラ、クヌギ等の雑木林の中に
潜在自然植生のシラカシが育つ(所沢市・狭山丘陵)
奥秩父の原生林(秩父市)



土地利用・所有形態

↑埼玉の森林index