埼玉森林インストラクター会Forest Instructor Saitama

森林インストラクターの森 活動報告

2017年9月10日(日)
報告者:池田 雄二
参加者 9名

参加者は、3台の車に分乗し、せせらぎホールを9時に出発、仁志の森へ向かった。
天気は快晴、気温は高目だが真夏時に比べ湿度は低く、風はすでに秋の気配を感じさせた。
到着後、ウッドデッキ上にて作業の確認と準備体操をしたのち、山道を辿りながら作業現場へと向かう。
本日の作業は、東南斜面の谷沿い地域の下刈り、及び最奥域に自生する“カラスザンショウ”2本の伐採である。
“カラスザンショウ”の伐採は星野顧問とチェーンソウを巧みに操る横山さん2名で当たり、その他の人は下刈り作業に就いた。 下刈りの現場は、ニガイチゴなどの蔓性植物や灌木等が、以前植栽した“ヤマツツジ”を囲むように繁茂しており、ヤマツツジ生育のため、それら繁茂している植物を刈り取る必要があった。
作業自体は、急斜面なうえに、足元に伐採木が堆積している場所もあるなど、足場が不安定な状況であること、また、蜂の被害を受けないよう周囲に注意を払う必要があることなどから、慎重に作業を進める必要があった。
なお、警戒しながらも、1名が蜂(アシナガバチの一種)に刺されるというアクシデントが起きてしまった。当人は痛い思いをして気の毒であったが、傷自体は大事に至らずに済んだ。
基本的に蜂は、巣の活動が活発な10月一杯までは特に注意が必要なのでまだ暫くは蜂に対する警戒が必要だ。 弱干秋めいたとはいえ、猛暑での作業は厳しく、早めではあるが作業目処の立った11時に下刈り班は作業を終了した。
また、伐採班は12時頃作業を終えた。なお、下刈り作業の合間に女鹿の歩く姿が目撃された。
昼食後、定例のフィルード内植物同定を実施。ヤマジノホトトギス等過去に発見されていない植物も含め約20種ほど採取した。その後、助成金申請など当会の課題や今後の活動計画等について、報告、話し合いが和やかな雰囲気の中で行われた。解散は午後1時半頃であった。

{下刈り作業メンバー(敬称略) 黛、高杉、浅井、池田、河野、中村、芳野}

(写真)ヤマジノホトトギス、ハダカホオズキ、セキヤノアキチョウジ、ヤブツバキ(果実)




参加者全員で、サンショ(実)、ミドリバエ、伐採、ヒメシロコブゾウムシ、作業後