埼玉森林インストラクター会Forest Instructor Saitama

森林インストラクターの森 活動報告

2017年7月9日(日)
下刈り作業報告
参加者:11名
報告者:黛 治男

気温35度が予想されている炎天下での猛暑日の作業となった。 5月に完成したウッドデッキに9時30分に全員が集い、作業の事前ミーティングを実施し、本日の作業工程、安全作業の徹底の確認後、フイールドの傾斜地右上方の下刈りの現地に向かった。現地はナツツバキ、ヤマボウシ、ヤマツツジの植栽地である。 特に猛暑のため水分補給の徹底に留意した作業となった。それぞれが安全作業のための位置確認を行い、作業開始。森の中から鹿の鳴き声がきこえる。鹿害防止の作業も5月に行っている。15分も作業を行うと全身汗びっしょり、汗が眼に入るのをタオルで拭き拭きの作業となった。 植樹木を被圧する1mにも達するゼンマイなどのシダ類、樹木のように太く伸びたヨウシュヤマゴボウ、成長が早いニガイチゴ、アブラチャン、ガクウツギなどの灌木を下刈りし作業が進む。作業中、ハチにさされるというアクシデントが発生、準備していたポイゾンリムーバを眉毛の上のハチにさされた部分に当て、毒液を吸い出す。処置が早かったためか大事に至らず事無きを得た。 この時季、ハチ刺されや毒蛇対策は重要なリスク対応となることを再確認するアクシデントでもあった。 炎天下、猛暑での作業となったため通常より30分程作業を切り上げ11時に下刈り作業を終了した。終了後、恒例になっているフイ−ルド内の植物の同定のための草本や樹木を採取しウッドデッキに戻った。早めではあるが昼食をとり、採取してきた植物の同定を行った。31種の植物が同定されたが、その中には採取した木に巻き付いていた予期しなかった(採取した本人が気づかなかった) 蔓植物のオオカモメズルの星形の小さな淡暗紫色の花が見つかり皆の注目を引いたハプニングもあった。同定を終了し、今後の埼玉会の活動等についての報告の後、13時に本日の作業を終了した。

写真は1、下刈り作業 2、ナツツバキの花 3、ヤマボウシの果実 4、デッキでの昼食 5、オオカモメヅルの花