埼玉森林インストラクター会Forest Instructor Saitama

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2015年12月13日(日)森林インストラクターの森、地拵え他
今日は曇り空の中、7人が作業に集まってくれました。作業前に会長より、来年3月に植栽する、ヤマツツジ100本とカエデ類20本の説明があり、始めに植栽する場所をみんなで 選定してから、地拵えを始めるとの事です。物置小屋の近くに、二年前に駒打ちを行ったシイタケが出ていました。 今日お昼に会長がトン汁を作るとの事で、その具材になると楽しみになりました。  植栽の場所が決まり、10時頃から作業を始める。二宮氏がチェンソーで日影を作っているダブの木を切り倒す。我々も思い思いにノコギリとナタで、 雑木を切り倒していった。予定の半分くらい進んで、トン汁が出来たとの知らせ、11時30分頃作業を終了する。おいしいトン汁を食べながら、 おにぎりを食べる。山で食べる温かいトン汁は最高に美味しいです。今日は午後雨が降り出しそうなので、午後の作業は中止との事です。 会長より連絡事項を聞いて、雨の降りだす前に終了となりました。    (芳野) )



  


2015年9月13日(日)森林インストラクターの森下刈り・植物同定・ヤマネの巣箱取り付け
今年と去年のヤマツツジ植栽地の下刈りをおこなった。出席者6人でほとんどが高齢者である。直前の台風に伴う大雨の影響で 森の手前の沢の水かさが多いため、丸太で作って おいた橋を設置して沢を渡った。 準備体操、作業の注意ののち下刈りに取りかかった。今日の場所は、ススキ、ウツギ類 ニガイチゴや蔓植物が非常に多いところがあり、また蒸し暑くブヨにもやられ難渋した。  下刈りが終わって昼食後、採取してきた植物の同定をおこなった。今回はここらにはあり得ない北アメリカ原産のマメアサガオが見つかり、 植樹苗にまぎれてきたのではないかとの意見が出された。また、マクロモードで撮影した写真を拡大してノブキの腺毛や各種の刺を観察し、勉強になった。  その後、追加作成して持参したヤマネの巣箱を取り付けるとともに、これまでに取り付けた巣箱を点検したが、ヤマネが利用した形跡は残念ながらまだ見当たらなかった。(二宮)

 

2015年8月9日(日)下刈り・ヤマネ巣箱取り付け
連日猛暑が続く中での下刈り作業。参加者は4名。リスク回避の事前ミーテイングと準備運動を行い作業開始。ヤマツツジとヤマモミジ植栽地の下刈り を行う。現場はかなりの急斜面のため崩落に注意をしながらの作業となった。草本は主にススキ、タケニグサ、灌木はアブラチャン、サンショウ、ウツギ類、 ニガイチゴ等の伐採・下刈りと植樹木に巻き付いた蔓切(フジ、ヤマノイモ、ボタンズル等)を行う。猛暑の中での作業で10分も作業を行うと全身汗まみれ、 各自こまめに水分と小休憩をとり、熱中症に気に配りながらの厳しい作業となった。作業中、森の中から突然親子と思われる2等の鹿が現れるというハプニン グもあり、林業においては害獣であるが、心が和んだ一瞬でもあった。猛暑とはいえ8日に立秋をむかえ、周辺の森からはツクツクホウシの大合唱、また秋の 草花も咲き始め、目に見えないながらも秋の気配がしのびよっている。11時半までには作業は完了、谷川で涼をとりながら昼食。昼食後7月に引き続きヤマネ の巣箱の取り付けを行った。今回も芳野さんにつくって頂いた4個の巣箱をフイールド内の沢沿いの樹木に設置し、12時半過ぎに作業を終了した。 (黛)

  

2015年7月12日(日) 下刈り、ヤマネの巣箱取付け 
今日の作業は、ヒノキ林の上部のヤマツツジを植栽したエリアの下刈りでした。林業では真夏にやらなければならない仕事であり、最も辛い作業です。 本日の参加者は3名と今までの最少人数でした。梅雨の合い間の晴天で、天気予報では各地で猛暑日になるとのことでした。作業開始前に準備運動を行い、 本年6月に作成した当会の「安全作業のしおり」に基づいて作業の安全を確認しました。 現場は傾斜がかなりきついため足場をしっかり確保しながら 慎重に大鎌を振りました。30分もすると息が上がり、小休止をとりながらの作業となりました。素人なりに研いだ大鎌の切れ味はまあまあでしたが、 1時間も過ぎた頃には切れ味もだいぶ落ちてしまい、力ずくでなぎ倒すため、疲れはますます増大します。手を止めて日陰で休むと、わずかな風ではあり ましたが、元気を取り戻す心地よいものでした。刈り倒したばかりのサンショウの匂いやタケニグサの花に吸密にやってきた金属光沢が鮮やかなアオスジ アゲハなどにも元気づけられ、力いっぱい大鎌を振いました。11時半頃まで約2時間の作業を行い、本日の作業を終了しました。 昼食後、二宮さんと 芳野さんが作成しておいてくれたヤマネの巣箱を5個、約1.2メートル程の高さに取付けました。昨年、名栗げんきプラザでヤマネの営巣について話を 伺い、我々のフィールドでもやってみることになったものです。営巣が確認できればヤマネの分布に関する貴重なデータになることと思います。(高杉 茂)

      

イタヤカエデの樹液採取 
高杉 茂(2015.6.3)        今年の3月、我々埼玉森林インストラクター会のフィールドである、ときがわ町所在の「仁志の森」でカエデの樹液を採取する実験をしてみました。かねてから直径30センチ程のイタヤカエデが何本か生えていたのですが、このたび星野会長から樹液を採取してみようとの発案があり、実施することになりました。  3月8日の植樹の準備作業が終了した後、直径30センチと17センチの2本のイタヤカエデに採取装置を取付けました。事前にインターネットで検索すると、2月半ばから3月半ばが採取の時期であること、10リットルくらい採取できるらしいことを確認できました。直径30センチのほうには10リットルのポリタンクを、直径17センチのほうには2リットルのペットボトルを取付けました。 3月10日は、萩が丘小学校の生徒にヤマツツジを植えてもらう日でしたので、樹液が出ているところを見てもらえるかと期待しましたが、残念ながら全く出た様子はありませんでした。2週間後の3月24日に確認してみることにしました。  3月24日に現地に行ってみると、10リットルのポリタンクには約2リットル、2リットルのペットボトルには8分目程樹液がたまっていたのでほっとしました。まだ出るかも知れないのでもう1週間様子をみることにしました。  3月30日に再度現地に行ってみましたが、樹液の量は変わりませんでした。樹液は白く濁っており、ほのかな甘みがありました。星野会長と私でひとつずつ持ち帰り、100cc程度に煮詰めて次回の作業のときにみんなで試飲してみることにしました。  4月12日の作業終了後、カエデのシロップを試飲してもらったところ、全く嫌みのない甘さが好評でした。樹液がいつ出るのか、どのくらい出るのか来年もまた調べてみたいと思いました。

3月8日


3月24日


3月30日


3月20日


2015年5月10日(日) 山菜を食べる会 
FIS恒例の「山菜を食べる会」が開催されました。ときがわせせらぎホールには、星野会長以下11名が集まり、車3台に分乗して会場のときがわの森に向かいました。 当日は前夜の雨も上がり、爽快な青空に緑の映える、絶好の日和に恵まれました。今年は春が早く、 山菜シーズンには1、2週間遅い状況でしたが、都幾川上流氷川南面の斜面エリアに分け入り、約40分ほど、 各自それぞれに食べられそうな野草を採取しました。ヤブレガサが多く目立つ以外には、あまり食べられそうな植物はなさそうでしたが、 それでも皆で、約25種の野草が採取できました。小渓流沿いに探した人はワサビや藤の花も採れました。 その後、高杉さんを中心に種の判定を行い、内20種を「天ぷら」と「おひたし」に調理し、完食しました。食後、皆で食感の意見集約を行い、5段階評価を行いました。 植物の特定から食の可否、そして食感の判定まで、自然まるごと好奇心の基本は五感にありと、森林インストラクターとしての基本的なことを確認できました。 森を楽しみながら、自然の知識を深め、身体で感じることを実践できた貴重な1日となりました。参加いただいた皆さまありがとうございました。(鴻森悟)






2015年4月26日(日) ヒラタケ栽培試験 
森林インストラクターの森で、ヒラタケ栽培試験の作業を行いました。 原木の種類は、2月と3月の地拵え作業等で発生したアカメガシワ、シラカシ、タブ、ヌルデの4種。上手くいけば、今秋には子実菌の発生が見られようです。 作業終了後、区域においてゼンマイ、モミジガサ、ヤブレガサ、ワサビの新葉等の山菜を摘んで散会しました。参加者5名(齋藤)




2015年4月12日(日) きのこの駒打ち 
晴天に恵まれ爽快な日となりました。
周辺の山々は、薄い(淡い)緑色で、そのところどころにピンクの山桜が映え、気持ちの良い日となりました。参加者は、8名でした。
「きのこの駒打ち作業」を実施しました。きのこは、ナメコとヒラタケの2種類です。
ナメコは、昨年に間伐したヒノキを切出して、ほだ木(20本程度)を作成し、駒打ちを実施しました。 ヒラタケは、アカメガシワでホダ木を作成し、駒打ちを行いました。おいしいきのこが収穫できることを祈ります。
作業終了後に、星野さん、高杉さんが作られた、メープルシロップを味あわせていただきました。 3月の初旬にイタヤカエデより樹液を採取されたとのことです。早春のある時期に樹液が、出やすくなるとのことです。 その時期と気温が関係しているのでしょうか。うまく言い表せませんが、比較的さっぱりとした、上品な甘さでした。
昼食後、芳野さんの提案で、対岸の山の桜を鑑賞しにでかけました。丁度見ごろであり、その優雅に咲く誇る桜に見とれてしまいました(写真)。 また、近くには、巨木の大山桜も生育していました。(小泉)

ゼンマイの芽吹き

ナメコの駒打ち作業
対岸の山の桜が満開

アカネスミレ


2015年3月10日(火) 植樹
第11回目のときがわ町立萩ヶ丘小学校の植樹の日がやってきました。 8日に小雨の中、準備した甲斐があり今日は晴天になりました。 当日は8時半頃から、作業道の整備や苗木の配置などを行い10時30分に小学生が来るのを待ちました。 今年は小学四年生9名プラス先生方の参加で行いました。子供達は作業の呑み込みが早く、テキパキと作業を進めて行きます。 作業中に近くの森からスギ花粉が煙の様に何度も飛んで行くのが見られました。 100本の山つつじの植樹を行い、11時30分頃、記念写真を撮り終了いたしました。
お昼に学校からの差し入れの弁当を食べ、朝方植樹しておいた 山モミジにネット掛けを行いました。 作業終了後、小学校に寄りお茶とお菓子をご馳走になったり、小学校を見学させていただきました。 小さな学校ですが、立派なご指導をなされて居る事が伺われました。今後ともこの活動が、長く続く事を願っております。
追伸、三年ほど前に日本蜜蜂の巣箱を仕掛けて置きましたが、蜜蜂が巣作りしたようですが、巣が壊されていました。 蜂を食する動物の仕業だと思います。巣箱を直し再度挑戦したいと思っています。(芳野)

テキパキと作業を進める子供達

恒例の記念撮影

壊されていた日本ミツバチの巣

2015年3月8日(日) 植樹準備
本日の活動は、来る3月10日(火)に予定の『ときがわ町立萩が丘小学校』4年生8名による植樹体験の事前準備です。 今回の植樹は、ヤマツツジ100本とイロハモミジ20本です。
当日は春雨がそぼ降る状況でしたが、植樹が直近に迫っていることと山道は湿っているが泥濘もなくしっかりしており活動には支障なしとの判断で、 会員8名は道路脇に降ろしてあった樹木と支柱用の青竹130本を植樹会場の間、約300mを何回も往復して運び上げました、 最後は息も上がり体力不足を露呈した格好です。
会場は萩が丘小学校の前身の一つ「大椚平第2小学校:現くぬぎむら体験交流館」から見渡せる急斜面です。 子供達が将来、卒業・進学・就職で町を離れた場合でも帰郷の際に植樹体験を思い馳せられる場所です。 会員の皆様もつづじの開花期に見物に一度訪れてみては如何でしょう。(横山)
ヤマツツジとイロハモミジの苗木

支柱用の青竹

無事、準備完了

2015年2月8日(日) 地拵え
この日の作業は、3月のヤマツツジ植栽に向けて、地拵えの最終段階の作業を行いました。 午前中から雨が降るとの予報でしたが、9名の参加で作業が始まりました。 大木3本をチェーンソーで切り倒して、刈払い作業は完了しました。刈払った枝は巻落としという方法で斜面の最下部へ集積しました。 この後、作業道を作り、植栽の準備はほぼ完了しました。12時半、牡丹雪が降りしきる中、急ぎ足で山を降りました。(高杉)

大木をチェーンソーで伐倒

刈り払い作業完了

巻落としの作業

作業道が完成

2015年1月11日(日) 地拵え
平成17年初めての「森林インストラクターの森」の作業。前回に引き続き3月実施予定の萩ヶ丘小学校植樹イベントに向けた植樹場所の地拵えである。
全国的な冷え込みの中、晴天であったが午前中は日差しが無い斜面での作業のため、冷え込みの厳しいで中での作業となった。
参加者8名。作業事前ミーティングからスタート。 星野会長からの本日の作業内容の確認、作業指導者の齋藤さんからの急斜面上の上下作業の禁止、鉈の正しい使用方法等の諸リスク回避のための指導があった後、準備体操を行い作業を開始した。
本日は前回に引き続き植樹地して使用する部分を伐開、整備する作業で、潅木を中心に伐採を行なった。 ヤブツバキやヤマザクラは残しタブノキやシラカシなどの常緑樹、アブラチャン、アカメガシワ、サンショウ、ヌルデ、ニガイチゴ、フジ他のつる植物等々の伐採を行なった。 ほぼ植樹地の伐開は終了したが、一部のタブノキなどの大木は次回にチェンソウを使い伐採することと、今回伐採した樹木と枝条の整理は次回に行なうこととした。 作業はいつもより早く11時頃の終了となった。
作業終了後、早めの昼食を取った。昼食後会長より次回の作業についての説明と、林業に関する新聞切り抜きの資料「木のぬくもり教室を包む」の配布があり勉強の一助とした。(黛)

冷え込みの厳しいで中での作業

潅木を中心に伐採