埼玉森林インストラクター会Forest Instructor Saitama

コラム

2011年6月5日  埼玉県ときがわ町
ハイキングレポート
text by 芳野光夫

2011年6月5日(日) 曇り一時晴れ  気温 25~27度
草加新田駅、前田氏と6時に待ち合わせ出発する。渋滞も無く7時30分頃にはときがわ町に着く。時間が有ったので花菖蒲園に立ち寄る。今年は例年より開花が遅いみたいで、まだ花は少なかった。今回の予定は、せせらぎホール発のバスに乗り、日向根までバスで行き、そこから巨木7箇所と大築城跡と森林インストラクターの森をめぐり、建具会館まで歩く約13キロを歩く予定だ。
せせらぎホールのバス時間を確認する。8:05、9:10であった。今回は建具会館の駐車場に車を置き、慈光寺入口から8時15分発のバスに乗った。バスに客は無く、貸切だった。10分ほどで日向根のバス停に着く、料金は200円。くぬぎむら体験交流館の前を通って杉とシラカシの巨木を見に行く。10分程で着く、5分位見て越沢稲荷の大杉を見に行く。幹周り6m強で大きな枝が地面まで垂れ下がり迫力があった。
8時45分、坂道を下り向尾根に向かう。9時10分、稲荷神社に着いた。神社に今回の旅の無事を祈る。苦抜の力石がある。石を持ち上げて力くらべをしたのだろうか。神社に繭玉も奉納されてあった。すぐ脇に向尾根のヤマザクラが根元から多数の幹が分かれ四方に枝を広げている。隣の野草園の東屋で休憩し少し食べ、9時30分に出発する。この辺にミカンの畑があって、柑橘系の良い匂いが漂っていた。戸口邸の前を通って、ヒノキやスギの植林の林を歩く。森林浴のフィトンチッドが降りそそいでいるようで元気になりそうである。マルバウツギやガクウツギの花がいっぱい咲いていて嬉しくなる。30分程歩いて「姥樫」と対面する。何度見ても感動する迫力がある。大きくねじれた幹は、どのようにして出来たのだろうか。幹周り6.58mの巨木のパワーをもらい、すぐ上のカツラを見に行く。途中姥樫の滝で一休み、カツラの側まで行くが、道が崩れていて近づけなかった。
10時15分、そこから引き返す。10時35分、椚平の分岐に着く。川原でキャンプをしている人がいた。泉川の渓谷沿いに歩く。10時45分、大築城跡入口に着く。この地域のシンボルになって欲しい城跡に向かう。草刈がされていて歩きやすかったが、10分も登ると息が切れ、見晴台に着く。ここから、くぬぎむらの全容が一望出きる。上の見晴台からいきなり急登になる。10分ほど急坂を登り、11時15分大築城跡に着いた。此処からの展望はなく、大築城跡の看板が立っているだけだった。せめて、この城を築いた目的の慈光寺方面を見渡せるように、何本かの木を伐採して欲しいと思った。木イチゴを食べながら来た道を戻る。
11時40分、城跡入口に着く。此処から15分歩くと、森林インストラクターの森に着いた。11時55分、今日二組目の釣り人を見た。ヤマメ釣りみたいだったが、この沢を釣り人に荒らされたくないと強く思った。ホオの木の花が咲いていた。此処で昼飯を食べ30分ほど休んで、12時30分出発する。渓流沿いに、オオバアサガラの花だろうか、白い房状の花がいっぱい咲いてあった。民家の庭にも色々な花が咲いている。シャクヤクの見事な花も咲いてあった。蝶もいっぱい飛んでいて、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、アサギマダラ、ウスバシロチョウなど蝶を見るのも楽しかった。
萩が丘小学校まで50分、13時20分、児持杉の萩日吉神社に着く。10分程、神社に居て、今日最後の目的大カヤに合いに行く。急な坂を、息を切らせながら15分程登る。足元が滑りやすく、気を使う。13時45分、幹周り7m、樹高10mの大巨木だ。児持杉と同様 県町指定文化財になっている。大カヤを後に、車を止めてある建具会館に、14時10に着いた。小人数だったので、時間も早く済んだ。帰りに都幾の湯で汗を流して16時頃、帰路に着いた。
稲荷神社の苦抜力石
大築城跡に向かう途中の見晴台からの眺め
ホオノキの花




【訪ねた巨木】
越沢稲荷の大杉
幹周り6.58mの姥樫
萩日吉神社の児持杉
幹周り7m、樹高10mの大カヤ