埼玉森林インストラクター会
2011年9月24日

埼玉県民の森観察会




報告・高杉茂

台風15号が過ぎ去った9月24日、埼玉県農林公社が企画した秋の自然観察会が実施され、私と定成さんが案内をしました。当日の一般参加者は5名で、農林公社の担当者2名と我が埼玉森林インストラクター会のメンバー2名を加え総勢11名の観察会となりました。

 今回のテーマは夏から秋に移り行く時季であることから「みんなで探そう小さな秋」として、来るべき紅葉の季節に備えてカエデ類や木の実などの予備知識を身につけてもらうことを目的としました。遊歩道には台風の置き土産がたくさん落ちていて、普段はなかなか観察できない高木の木の葉や実を手にとってじっくり観察でき、目的は十分に達成されました。

 トチノキは複葉でホオノキは単葉であること、カエデ類ではイタヤカエデ、カジカエデ、イロハモミジ、コハウチワカエデ、ウリハダカエデ、メグスリノキなど、木の実ではコナラとミズナラ、クマシデとイヌシデなどを手のひらに載せてそれぞれの違いを観察しました。草本では、シロヨメナ、キバナアキギリ、ノハラアザミが主体で、アカタテハやヒョウモンチョウが吸密にいそしんでいました。イヌショウマ、オオバショウマ、サラシナショウマも咲いていて葉の違いをつぶさに観察することができました。林縁の薄暗がりで純白の強い光を放つシラネセンキュウを観察したときは、小さな花が300個以上も集まっていることや葉柄が軸ではなく鞘状になっていることに参加者自らが気づき、新しい発見の喜びを感じているようでした。とかく同定が厄介なセリ科の植物にはあまり首を突っ込みたがらず避けてしまいがちですが、積極的に観察しなくてはいけないことを痛感したしだいです。

昼食休憩を利用して木の実の採集と杉材の含水率について説明をするなど中身の濃い観察会となり、参加者の皆様には心地よい山の空気に包まれて充実した一日を過ごしていただけたものと思います。

キバナアキギリ
アケボノソウ

シラネセンキュウ
ウラギンヒョウモン


↑活動の記録indexへ