埼玉森林インストラクター会
2006年10月21日

埼玉県民の森観察会




報告・西村光男、塚本英貴、大澤太郎

 山が色づき始めた10月、県民の森で「癒しの森リフレッシュ講座」が開催されました。森の中でのセルフカウンセリングと自分の好きな場所探しをしながら、森林散策を行いました。森林散策前後に「気分プロフィール調査」に御協力いただき、県民の森の癒し効果の一部が認められる結果となりました。

 ■日時:平成18年10月21日(土)10:00〜15:00
 ■天候:くもり
 ■場所:埼玉県民の森
 ■参加者:10名(男性9名、女性1名)
 ■コース:管理事務所〜尾根道〜丸山トンネル〜子供広場〜デイキャンプ場
〜水辺の広場〜ケヤキの森〜野鳥の森〜展示林〜管理事務所

 まず、気分調査票に記入いただいた後、中央広場で深呼吸し、芝生で寝ころび、リラックスしてから散策をスタートしました。尾根道を歩きながら、落ち葉を踏む音、耳を澄まして風や小鳥のさえずりを聞くこと、巨木に抱きついて樹の温かみを感じることなど、リフレッシュできるポイントをみんなで確認しながら歩きました。

  丸山トンネルからデイキャンプ場までは、参加者一人一人がマイペースで、セルフカウンセリング、自分の好きな場所づくりを体験しながら歩きました。途中、ヒトツバカエデの紅葉がきれいなスポットや、ホオノキの落葉を踏む感触がよいポイントなど、それぞれの癒しポイントを探していただきました。

 デイキャンプ場での昼食後、西村インストラクターがフィトンチッドの話を、ケヤキの森では、塚本インストラクターから1/fゆらぎとマイナスイオンの話を、渓流沿いの歩道で筆者が森林療法の取り組みの話を披露させていただきました。

 野鳥の森を抜けて、管理事務所に着いた後、再度、気分プロフィール調査に記入いただきました。その後、学習室で埼玉森林サポータークラブの横路会長から「アロマテラピー」について講義いただき、まとめに入りました。県民の森の地図に自分の気に入った場所を印してもらったところ、ケヤキの森に10個○がつき、一番の癒しスポットであることがわかりました。筆者も○をつけたのですが、ちょうどケヤキが黄葉し、風で落ち葉がゆらゆらと落ちる風景は、非常に癒される場所でした。

 後日、気分プロフィール調査結果を取りまとめたので、以下に報告します。

■結果概要
 「緊張と興奮」と「不安感」は5%水準で有意差があり、森林散策によって緊張・興奮が緩和され、不安感が軽減された。また、「爽快感」は10%水準で有意差があり、爽快感が増加した。一方で、「疲労感」と「抑うつ感」は森林散策前後ともに低い値を示したため、有意差は認められなかった。県民の森の癒し効果の一部が認められた結果となった。


中央広場で寝ころぶ。
ケヤキの森で腰をおろす。

■気分プロフィールの調査結果
 検定結果
緊張と興奮-10.3-155%水準で有意差あり
爽快感2.25.610%水準で有意差あり
疲労感-12.3-12.3有意差なし
抑うつ感-12-14有意差なし
不安感-9-135%水準で有意差あり

※気分プロフィール調査に御協力いただきました皆様にお礼申し上げます。

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