草木染め

全国各地に多く自生するクサギを使って染料に利用できないかと考えた。本来は実を使うが、葉でも試してみることにしたい。媒染剤と布の組み合わせを替えることで色の変化や染まり方について検証する。
準備した道具
【道具と材料】
布(麻・綿)220g、バケツ、ゴム手袋、なべ、コンロ、ふるい、さいばし、洗濯バサミ、ロープ、はさみ、木片×2、ひも、媒染液(2種類)容器×3(媒染用)、呉汁(豆乳)、水、クサギの生葉500g
![]() |
1. 準備 |
![]() |
2. 豆汁 |
![]() |
3.染液づくり |
![]() |
4.染色 |
![]() |
5.媒染(※) |
![]() |
6.洗浄〜乾燥 |
※媒染剤について
・アルミ灰(Al)
ツバキ、サザンカ等の緑葉をスーパーの袋一杯分(枝を含め)を燃やし、白灰をバケツの水に入れ攪拌して濾した。静置して上澄液を掬い取って使った。
*灰は紙袋に入れて保存可能。使用時はお湯に入れる。
「8〜9月はアルミ含有率が最も多い。延喜式には、ツバキ、ヒサカキ、ヒノキ、江戸時代の文献にはツバキ、ヒサカキ、サワフタギ、その他ハイノキ、クロボクを使うとある。」
・鉄(Fe)
鉄釘120gに食酢120cc、水120ccを加えて煮る。沸騰させ煮詰めていき半量にする。瓶に詰め蓋をして一昼夜置いたものをつかった。
おわりに
きれいな緑色を出すには、葉の収穫時期も重要である。採取する季節とともに緑〜茶系へと変化するからだ。今回はすでにクサギの花が咲いていて採集時期としては遅かった可能性もある。濃く染めるには一度染めてから1週間以上おき、染め重ねていく作業を何度も繰り返すという。さらに染液は一番汁では染まらない(黄色が多い)ので2番以降の抽出液を使うとよいことが後の調査でわかった。
今回は、新しい布を使ったため、付着していたのりが十分、落ちていなかった可能性もある。湯でしっかりと洗い流しておくべきだった。また呉汁も2回染み込ませるとより効果的だろう。これらの反省を活かし次回は実を使って試してみたいと思う。
クサギは染料以外にも新芽を山菜として食べるなど重宝がられたが、その独特の臭気も手伝ってか疎まれがちで各地の空き地や線路沿いなど至る所にみられる。もう一度、その有用性に着目して活路を見出したい。
(参考文献)
母と子の草木染ノート 山崎青樹 美術出版社 1991.9.20、 草木染染料植物図鑑 山崎青樹 美術出版社 1985.10.30、 続草木染染料植物図鑑 山崎青樹 (株)美術出版社 1987年、
趣味のぎゃらりい 型染 高木明子 (株)マコー社 昭和62年、 四季のしぼり染め 近藤愛子 (株)大月書店 1988年山崎青樹 美術出版社




