埼玉森林インストラクター会
2003年6月14日  埼玉県横瀬町

キイチゴでジャム作り


森の恵みに感謝!旬を味わう。
text by 木口明浩

木いちごはそのまま食べても甘くて美味しい。ジャムは保存の知恵。

うっとうしい梅雨の楽しみはキイチゴを見つけること。野性味あふれるその甘さは自然が生み出した本来の味。というわけで初回は手作りジャムに挑戦です。

素材を見つけることから始まり、調理し、そして食べるまでを通した三段階の楽しみがあります。

林縁を歩き、胸から人丈よりちょっと高いくらいの木でモミジに似た葉を探します。見つけたら、姿勢を低くして見上げてみましょう。オレンジ色の実が列をなしてぶら下がっているはず。ここで嬉しさのあまり全部採ってはいけません。森の動物の大事な食料ですから。

栽培種のおいしさに慣れ、お金さえあればすぐに食べたいものが手に入る現代人にとって素性のわかる体によい「食」を認識することは重要です。

たかがジャム、されどジャム。食料の観点から持続的に暮らすための本質につながる味を噛みしめました。

:山林には持ち主がいるので採取については許可を得ることが必要です。また、仮に許可を得たとしても1回に食べきる程度の量に加減すべきでしょう。生態的な観点からも必要なマナーだと思います。

【キイチゴジャムの作り方】 〜甘さはお好みで! でも、せっかくだから控えめにしたい。

1.洗浄

モミジイチゴを塩水につけてよく洗います。

2.加糖

砂糖を加えてしばらくおきます。

3.加熱

弱火にかけ沸騰するまで煮ます。

4.調整

とろみが出たらレモンを絞って酸味を追加。

5.煮沸

ビンに詰めてふたをして煮沸消毒します。

6.完成

自然に冷めるのを待って完成です。

【日本の野生キイチゴ】

モミジイチゴ: 本州中部以北 橙色に熟し甘味が強い。収量を得やすいので今回は本種を採用。
フユイチゴ: 千葉県以西の本州から九州 小粒で赤く熟し、冬でも食可。
エビガライチゴ: 北海道から九州 赤く熟し甘味が強く生食可
バライチゴ: 中部地方以西 赤色 酸味あり
クマイチゴ: 北海道北部を除く全国 赤色に熟し、甘味が強い。
ナワシロイチゴ: 日本全国 赤色に熟し 甘味あり
カジイチゴ: 本州・四国・九州の暖地に分布。果実は橙色に熟し、酸味あり。

 

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